CT9A ランサーエボリューションⅦ エンジン不調修理。
CT9A ランサーエボリューションⅦ エンジン不調の為入庫です。
まずは外部診断機G-Scanを使用してセンサー類のチェックから行います。
1気筒失火するような症状が出ます。
診断機のアクティブテストで1気筒ずつインジェクターを停止することが出来るのでチェックしていきます。
どうやら3番シリンダーが怪しい。
プラグの状態も3番がくすぶっています。まず最初に疑うのはプラグやプラグコードです。プラグコードが社外のものが使用されていたので純正品を使用して走行してみます。ずいぶん調子良くなりましたがやはり本調子とはいかず、過給圧も高めです。
次に圧縮測定。
3番シリンダーのみ異常に低い・・・・・
エンジン内部に何かダメージがありそうです。
ここまで来ると分解してチェックしていくしか方法がありません。
シリンダーヘッドを降ろします。ぱっと見た目には問題はなさそうです。
過給圧が高かったのでピストンの棚落ちの可能性もあるので確認します。
ピストン側に大きな問題はなさそうです。やはりヘッド側に問題が?
バルブも問題無さそうでしたが外してみました。
原因はここにありました。3番シリンダーのエキゾースト側のバルブシートです。
全周がきれいに当たっていません。いつからどうしてこのような状況になったかは不明です。シートリングが破損している訳でもなくヘッドから外れかけてもいません。謎です・・・・
修理を終えたシリンダーヘッドを装着します。
過給圧の高かった原因はアクチュエーターにありました。
内部のダイヤフラムが破損してロッドをうまくコントロールできていませんでした。
新品を注文すると対策部品がやってきます。
アクチュエーターのロッドが上に向いて装着される為ボンネットのダクトからの水がアクチュエーターの内部に入り込んでしまいます。
対策部品です。
ロッドのつけ根に傘が付いて水などの混入を防ぎます。
とりあえずエンジンの修理のほうは完了です。
続きます。
by sij1999 | 2015-03-05 08:39